企業概要
| 業界 | 規模 | 対象 |
|---|---|---|
| 教育 | 従業員数約80名 | ほぼ全社員 |
| 研修期間 | 実施場所 | 実施時期 |
|---|---|---|
| 6年間 | ー | ー |
職員一人ひとりのマインドを「他責・批判」から「自分ごと・主体性」へと変革することで、心理的安全性の高い組織文化を醸成し、持続可能な経営基盤を構築すること。
背景
その幼稚園では、一部の職員が「正しいか、正しくないか」という視点で物事を判断し、組織への不満を口にすることがありました。その結果、他の職員は萎縮し、主体性を発揮しにくい空気が生まれていました。
研修がもたらした変化
ミドルリーダー層を対象に、体験型チームビルディング研修を継続的に実施。プログラムの目的は、先生たち一人ひとりの「マインドを変える」ことでした。研修を重ねる中で、何か問題が起きた時、誰かのせいにするのではなく、「自分たちの課題」として捉え、すぐにチームでリカバリーに動くという「自分ごと」のマインドが育まれていきました。

組織文化の変容と成果
この変化の過程で、新しい組織のあり方になじめず、自らの意思で園を去るという選択をした職員もいました。それは、組織が一体となって成長していくために、個々が「同じ船に乗るかどうか」を改めて考える、健全な新陳代謝のプロセスでした。残ったメンバーを中心に、園長先生も職員を信じて任せるようになり、先生たちの主体的な活動が次々と生まれ始めました。保護者への手紙一つとっても、先生たちの想いが込められた温かいものに変わっていったのです。
ソウルメイトの研修を6年間継続した結果、職員の離職率は劇的に低下し、昨年度は退職者がゼロになりました。先生たちの生き生きと働く姿、そして園の温かい雰囲気は地域でも評判となり、園児募集は毎年すぐに定員に達するほどの人気園へと成長を遂げました。
この事例は、研修を通じて個人のマインドセットが変わり、組織全体の文化が変容していく中で、一人ひとりが自身のあり方を見つめ直し、前向きな選択を重ねていくことが、結果として組織全体の大きな成長につながることを物語っています。