【重要なお知らせ】 「天空×大冒険 ソラカケル」は2025年11月3日(祝)をもって営業を終了いたしました。16年間のご愛顧に心より感謝申し上げます。

【第1回】チェックインという時間

——人が”役割”を脱いで、人として場に立ち上がるための、大切な入り口

ソウルメイトのプログラムで、僕たちがとても大切にしている時間があります。
それは、対話やワークに入る前の「チェックイン」と呼んでいる時間です。チェックインというと、
「今日の体調はどうですか」
「最近の近況を一言で」
そんなウォーミングアップのようなものだと思われがちです。
でも、僕たちにとってチェックインは、
プログラムの前段ではありません。
むしろ、
人が“役割”を脱いで、ひとりの人として場に立つための時間だと思っています。


人が“肩書き”や“役割”をいったん脇に置き、
今の自分の状態で場に立つための大切な入り口です。
仕事をしていると、
「ちゃんとしなければ」
「期待に応えなければ」
「上司らしい発言をしなければ」
そんな無意識の緊張を、誰もが抱えています。
そのままでは、本当の意味での対話は始まりません。

チェックインで起きているのは、
話すこと以上に「聴かれる体験」です。
時々、誰かが少し感情的な話題に触れることがあります。
仕事の話ではない。
成果とも直接関係ない。
でも、その人にとっての「今」を正直に語る言葉。
その瞬間、場の空気がふっと変わる。
語っている本人が涙を流すこともあるし、
それを聴いている他のメンバーが、
——僕自身も含めて——
思わず涙してしまうこともあります。

誰かを説得したわけでも、
感動的な演出をしたわけでもない。
ただ、その人が「人として」そこに居ただけ。
このとき、場は
「評価される場所」から
「存在していい場所」へと変わります。

チェックインは、
人が安心して“ここに居ていい”と感じるための時間。
この土台があって初めて、
本当の対話が始まると、僕は信じています。