【重要なお知らせ】 「天空×大冒険 ソラカケル」は2025年11月3日(祝)をもって営業を終了いたしました。16年間のご愛顧に心より感謝申し上げます。

「なんで?」「どうして?」その質問が「でも…」「だって…」を生み出している上司が学ぶべき質問力。~その2~

先行記事で明らかになったように、組織の成功は、上司の質問力に始まり、関係の質の向上なくしてありえません。

この質を単なる仲良しで終わらせず、現場で再現性のある行動の質に結びつけるための、構造化されたプロセスが求められています。

その第一歩として非常に効果的なのが、ソウルメイトが提供する体験学習型チームビルディング研修です。

ダニエル・キム氏の**「成功の循環モデル」** が示す通り、「関係の質」が全ての起点となりますが、非日常の未知の体験 は、参加者一人ひとりの情動を揺さぶり、心理的な安心安全の場 を瞬時に醸成します。この場では、メンバーがそれぞれの主体性(本気)と協働性を発揮し、普段隠されていたチームの状況や関係性が体感覚を伴って顕在化します。

鍵となるのは、体験を単なるゲームで終わらせない学習サイクル です。特に「振り返り」の段階で、「内省と探求」(あり方) に深く踏み込むことが重要です。なぜそのような行動や思考パターンを取ったのか、個人のメンタルモデルや認知の歪み にアクセスすることで、「やり方(How-to)」 だけでなく、「どうありたいか(Being)」 が明確になります。この深い自己認識こそが、一過性の行動変容で終わらず、日常の業務で行動の質継続的に再現するための土台となります。

そして、この内省で掘り起こされた気づきを、チームの新たな習慣や規範 へと昇華させるために、ダイアログ(対話のプログラム)が不可欠です。ダイアログは、答えのない問いに対して判断を保留し、多様な視点を融合させながら、チームとしての新たな意味を共創 していく場です。体験学習によって高まった関係の質と、内省によって磨かれたあり方を携えてダイアログに進むことで、組織は自己組織化 に向かう質的な変革のプロセスを生み出し始めます。