企業概要
| 業界 | 規模 | 対象 |
|---|---|---|
| サービス業 | ー | ほぼ全社員 |
| 研修期間 | 実施場所 | 実施時期 |
|---|---|---|
| 3日間 | 六甲山研修施設 | 2024年4月 |
組織への帰属意識向上と同期間ネットワーク形成による早期戦力化
課題
同社が抱えていた具体的な課題は以下の通りでした:
1. コミュニケーション能力の不足
デジタルネイティブ世代である新入社員の多くが、対面でのコミュニケーションに苦手意識を持っており、配属先でのチームワークに支障をきたしていました。特に、異なる部門や世代との協働において困難を感じる声が多数寄せられていました。
2. 組織理解の不足
会社の理念や価値観への理解が表面的で、「なぜこの会社で働くのか」という目的意識が曖昧なままでした。結果として、仕事への取り組み姿勢が受け身的になりがちでした。
3. ストレス耐性と適応力の不足
予期せぬ困難や変化に直面した際の対応力が不足しており、小さなトラブルでも大きなストレスを感じてしまう傾向がありました。
4. チームワークスキルの不足
個人の能力は高いものの、チームとして成果を上げるためのスキルや意識が不足していました。多様な価値観を持つメンバーとの協働経験が限られていることが要因でした。
解決策
ソウルメイトでは、同社の課題に対して以下のようなカスタマイズした体験型研修プログラムを設計・実施しました:
1. チーム形成とコミュニケーション強化
異なる配属先予定の新入社員を混合したチーム編成により、多様性の中でのコミュニケーション力を養成。アドベンチャーベースのアクティビティを通じて、言葉だけでなく非言語コミュニケーションの重要性も体験的に学習しました。
2. 企業理念の体験的理解
同社の企業理念「お客様第一」「チームワーク」「挑戦」を体験活動の中で実践し、理念を頭で理解するだけでなく、身体で感じ取れるプログラムを設計しました。具体的には、顧客視点での課題解決演習やチーム一体となった困難克服体験を実施しました。
3. レジリエンス(回復力)の強化
屋外での挑戦的なアクティビティを通じて、失敗を恐れずに挑戦する姿勢と、困難に直面した際の対処法を体験的に学習。仲間との協力による課題克服体験により、困難な状況でも支え合える関係性を構築しました。
4. 継続的な関係性の構築
研修中に形成されたチームが研修後も継続して交流できる仕組みを構築。月次のオンライン同期会や年次の再会イベントを通じて、全国に散らばった同期との絆を維持できる環境を整備しました。
プログラムの特徴:
- 体験→振り返り→気づき→行動計画のサイクルを重視
- 屋外でのチャレンジと屋内での対話を組み合わせた設計
- 個人の成長とチーム成果の両立を図るバランス設計
- 研修後のフォローアップ体制の充実

成果・効果
研修実施から1年後の効果測定により、以下の顕著な成果が確認されました:
定量的成果:
- 早期離職率の大幅削減:25%から17%へ(30%削減)
- 社内満足度調査の向上:新入社員の会社満足度が平均7.8点(10点満点)に向上
- 配属先での評価向上:上司による新入社員評価が前年比20%向上
- 同期間の継続的交流:85%の参加者が研修後も定期的な交流を継続
定性的成果:
- コミュニケーション力の向上:配属先での積極的な発言や提案が増加
- チームワークの改善:部門を超えた協働プロジェクトへの積極的参加
- 挑戦意欲の向上:新しい業務や困難な課題に対する取り組み姿勢の改善
- 組織への帰属意識:企業理念を意識した行動や発言の増加
参加者の声:
「研修を通じて同期との強い絆ができました。配属先で困ったときも、研修で一緒だった仲間に相談でき、心強いです」(製造部門・Aさん)
「体験を通じて会社の理念を肌で感じることができました。お客様第一の意味を頭だけでなく心で理解でき、日々の業務への取り組み方が変わりました」(営業部門・Bさん)
人事部門からは「研修の効果が1年経っても継続していることに驚いています。新入社員の定着率向上だけでなく、彼らが職場の活性化にも貢献してくれています」との評価をいただいています。